
焼き梅干しの何にダイエット効果があるのか?魅力の栄養と食べ方を紹介!
梅干しには、ダイエットに効果的な栄養素を含んでいるとして、以前からから痩せ効果のある食材として注目されてきましたが、最近、新たな梅干しの栄養素が注目されています。
梅干しに含まれる、クエン酸にダイエット効果があることは、よく知られていますが、最近、注目されている栄養素は、テレビ等でも紹介され有名になったバニリンとムメフラールです。
この【クエン酸・バニリン・ムメフラール】3つの、ダイエットに働く効果と焼き梅干しの食べ方やレシピを紹介したいと思います。
一読いただき、少しでもダイエットの参考になれば、幸いです。
目次
梅干しに含まれるクエン酸とは?
クエン酸とは、ヒドロキシ酸の一種であり、梅干し以外にも、レモンやみかんなどの柑橘類や酢などの酸味の強い食品に多く含まれています。
ダイエット効果や疲労回復効果が期待できるため、クエン酸を多く含むサプリメントやクエン酸を強化したドリンクなども多く販売されています。
クエン酸のダイエット効果
ダイエットはまず、体についた余分な脂肪や糖質をいかに燃焼するかが大事ですが、クエン酸には、脂肪や糖質をエネルギーに変える「クエン酸回路」を活性化する働きがあります。
このことから、脂肪や糖質を燃焼し、効率良くエネルギーに変換するためのクエン酸はダイエットに効果的に働くと考えられています。
【クエン酸回路とは?】
クエン酸回路とは、食べ物に含まれる糖質(炭水化物)や脂質(脂肪)を燃焼させ、エネル ギーを生成する体の機能のことです。
クエン酸を摂取することで活性化され、疲労物質とされる乳酸が体内で生成されますが、正常にクエン酸回路が働いていれば、この乳酸さえもエネルギーの原料として再利用することができます。
クエン酸のその他の働き
クエン酸には、キレート作用という体の中のミネラルの酸化を防いだり、ミネラルの吸収をサポートしたりする働きがあります。
キレートとは、ギリシャ語で「カニのはさみ」という意味ですが、吸収されにくいカルシウムなどのミネラルをクエン酸が包み込んで結合するため、吸収が高まります。
その他、クエン酸には人間の尿を弱アルカリ性にする効果や、血液内の脂質を減らすことから、以下の効果が期待されます。
- 血液循環を促進する効果
- 腎臓機能の働きを助けることによる利尿作用
- 免疫力を高める効果
- 高血圧・頭痛などの改善
- アルコールの分解が早まることから二日酔いの予防・解消
- 疲労回復
クエン酸の摂取量目安
1日の目安量としては2g以上とされており、日常的に運動している人の場合は、5g程度必要とも言われています。
多量摂取による大きな副作用などは確認されていないようですが、ヒドロキシ酸により一時的に下痢や嘔吐などの可能性があるようです。
標準的な「みかん」1個に含まれるクエン酸の量は1g程度ですから、冬場のミカンの食べ過ぎには注意した方がよいですね。
クエン酸の効果的な摂り方
サプリメントなどで摂取する際には、1度に1日分を摂取するのではなく、食事毎に少量ずつ摂ることで食べ物に含まれる脂肪の燃焼効率を高めることができるとされています。
また、運動後に摂取することで疲労物質である乳酸を、分解・再利用することから、運動による疲れを体に溜めにくくする効果もあるようです。
【クエン酸が含まれている食べ物】
・みかん・グレープフルーツ・レモンライム・すだち・あんず・いちご・キウイ・パイナップル・桃・トマト・梅干し・酢 など
ダイエット効果のある「バニリン」と「ムメフラール」とは?
焼き梅干しのダイエット効果として、注目されているのが「バニリン」と「ムメフラール」という成分です。
特に、このムメフラールは、自然界には、ほぼ梅にしか存在しないと言われ、貴重な成分として注目されています。
梅干しを加熱することで増えるバニリン
梅干しに含まれるバニリンは、脂肪燃焼効果があるということで、ダイエットが期待できる成分です。ですから、梅干しをそのまま食べても、ダイエット効果はあるのですが、梅干しを加熱することで、バニリンが20%アップすると言われています。
この20%アップしたバニリンは、元々、脂肪燃焼効果のない「バニリングルコシド」という成分ですが、熱を加えることで、バニリンに変化します。
このことから、梅干しは加熱することでダイエット効果がアップすると言われています。
さらに、バニリンは一度加熱したら、冷えても減ることはありません。ですから、梅干しをまとめて加熱して保存できるので、いつでも食べられます。
ちなみに紀州産の梅には、製法の工夫により有効成分(バニリン)がより多く含まれているようです。
参考サイト:紀州梅効能研究会
加熱しなければ生まれないムメフラール
梅干しを加熱すると、梅の中のクエン酸と糖分が結びついてムメフラールという成分が生成されます。
このムメフラールは、血流促進と代謝アップに効果があるとして、ダイエット効果が期待されています。また、バニリン同様、加熱して生成されたムメフラールは、冷めても減少することはありません。
梅干しの加熱方法
梅干しの加熱方法はいたって簡単です。
電子レンジ500Wで1分間加熱するだけでOKです。
また、少し面倒ですが、フライパンで焼いたり、アルミホイルで包んで焼くなどして、料理に添えてもいいようです。
焼き梅干しの作り方
- アルミホイルを2 枚準備し、軽く丸めてクシャクシャにする。
- アルミホイルを広げて2枚に重ね、梅干しを包む。
- アルミホイルの口をしっかり閉じ、オーブントースターで10~20分焼く。
- 梅干しが中までホカホカになったら出来上がり。(黒焦げに注意)
- フライパンや焼き網の上で、焦げないように転がしながら焼いてもよい。フライパンで作る時には、油はひかず、素焼きにする。
- 保存容器に移して冷暗所で保存する。
梅干しの水分量やオーブントースターの火力によっては、出来上がりに多少差が出ることもあります。焦げ過ぎるようなら焼く時間を短縮、もしくはアルミホイルを3枚重ねるようにしてください。
逆に、中までアツアツになっていなければ火を弱めて焼く時間を長めにするなど、調整してください。
焼き梅干しの食べ方
焼き梅干しは、1日に3個程度がベストです。ご飯のおかずにしたり、お茶に入れて食べたり、そのまま食べたりなど、食べ方はまったく自由です。ただし、梅干しには塩分が多く含まれています。塩分の過剰摂取には注意してください。
焼き梅干しは、細かく刻んで和え物に使うなど、料理に取り入れてもかまいません。とにかく大事なのは、毎日欠かさずに食べるということ。
また、前述したように、梅干しは、一度加熱してしまえば冷めてもその効果に変わりがありません。毎回作るのが面倒な人は、一度にたくさん作って保存しておきましょう。
焼き梅干しのおすすめ作り方レシピ
焼梅干☆即席・減塩!はちみつ&かつお漬
【材 料】
- 南高梅(大きいもの)の白干し=30個
- 水=200cc
- はちみつ=大さじ2
- 顆粒だし=小さじ1
【作り方】
- 白干し梅を減塩します。表面に塩が着いているので、さっと水洗いします。
- 早く塩分を抜きたいので、フォークで5ヶ所位全体に穴を開けます。皮切れの訳あり梅でもOK♪
- たっぷりめの水(分量外)に丸1日漬けます。途中何度か水を換えます。塩が抜けたら、ざるに上げ、水を切っておきます。
- 焼梅干を作ります。お皿に10粒並べ、レンジで1分加熱します。
- 調味液を作ります。鍋に水を沸騰させ、はちみつと顆粒だし(今回は、本だしの合わせだし)を入れて混ぜ合わせ、火を止めます。
- 消毒したタッパー(0.9~1L)を用意します。焼梅干と調味液を熱々の状態で合わせます。
- 冷ましてから冷蔵庫へ。翌日から食べられます。だんだん漬かってきますが、減塩してあるので、2週間程度で食べきって下さい。
作り方詳細:https://cookpad.com/recipe/3883711
ムメフラールでツヤ肌に♪焼き梅干し
お肉の摂りすぎでカラダ酸性になってない?焼き梅干し効果で血液サラサラ~ツヤ肌に!かぜのひき始めや二日酔いにも!
【作り方】
- 梅干しの表面の汁気をキッチンペーパーで拭き取ります。
- 梅干し2~3個を油を引かないフライパンで弱火で15~20分 焦がさないようにじっくり焼いて火を通していきます。または、アルミホイルにくるんで、オーブントースターやグリルでじっくり加熱してもokです。
- 種を除いてそのまま食べたり、熱い番茶と一緒に!
作り方詳細:https://cookpad.com/recipe/3862698
焼き梅干しと豚で!元気の出るスープ♪
梅干しを焼くのがポイント!疲労回復効果抜群の豚肉と焼き梅干しで夏の疲れた身体も元気になれちゃうスープです☆
【材 料】3人分
- 紀州南高梅=2個
- 豚バラスライス=150g
- 水=600cc
- ほんだし=小1
- 塩=小1/2
- 醤油=小1
- 白胡麻=大1
- 焼き海苔=1/2帖
【作り方】
- 紀州南高梅の種を取り除き、アルミホイルに乗せて魚焼きグリルの弱火でゆっくり焼く。
- 梅干しはあまり焦げすぎないうちに火を止めてね♪
- 鍋に水、ほんだし、食べ易くカットした豚肉を入れて強火にかける。
- 沸々としてきたら火を弱めてアクをとり豚肉に火を通し、塩と醤油を加えて調味し火を止めて胡麻とちぎった海苔を加える。
- 器にスープを盛付け焼いた梅干しを添えて出来上がり。
作り方詳細:https://cookpad.com/recipe/3875153
焼き梅干しの評価・口コミ
焼き梅干しについては、テレビ等でも紹介された通り、ダイエット効果は十分期待できるようです。
もちろん、運動もすれば、相乗効果で短期間に変身!というのも可能なようです。食べるだけで1ヶ月で2㎏痩せた人や、半年で8㎏痩せた人もいる焼き梅干しダイエットですから、運動も取り入れることをおすすめします。
実際、焼き梅干しダイエットを実践した人たちは、このダイエット法によって体重が減ったのはもちろんのことですが、その他にも以下のような様々な健康効果がみられたようです。
- 太りにくい体になる。
- 血糖値の急激な上昇を抑える。
- 血液をサラサラにして代謝を上げる。
- 肩こりや腰痛の解消効果
- 便秘解消効果
その他、視力回復、抜け毛や白髪の改善などの、口コミ情報もあるようです。こののような評価がある以上、焼き梅干しは、食べてみるべき食材ですね。
梅干しは焼くとダイエット効果が高くなる!まとめ
梅干しは、古くからある日本の弁当には欠かせない食材の一つです。また梅干しは、その昔、日の丸弁当といって、戦後の貧しい時代の弁当のおかずとして、大活躍していました。そんな、いつもは日の目を見ない梅干しが、たまにダイエット食材として脚光を浴びると、なぜか、うれしくなります。
梅干しは、そのまま食べても良いですが、温かい番茶に入れたり、焼きおにぎりに塗るなど、いろいろな楽しみ方ができるので、苦も無くダイエットできそうな気がしますね。
とにかく梅干しは栄養価の高い食材です。もしかしたら、梅干しが、長寿国日本をつくって.いるのかもしれませんね!
注意事項
紹介している食材の使用や健康法を実践する場合、ご自身の体調を考え、注意した上でおこなってください。また、体調に異常や不安を感じた場合は、速やかに中止し、医師に相談してください。
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